こんにちは!
ライブハウスで働く人たちが、
それぞれ何をしているのかが分かる
お仕事紹介シリーズです。
第2回目は、
照明
です。
ステージの見栄えを大きく左右するのが
この照明さんのお仕事です。
なんだかチカチカしてた気がする・・・
というあなた。
そうですね、
そのチカチカも照明の立派なお仕事の1つです。
では、それ以外に何をしているのでしょうか?
お楽しみに!
照明(Lighting)とは
ライブハウスにおける照明の役割とは
ステージを光と闇を駆使して
出演者さんの魅力を最大限に表現する人
です。
照明という言葉は非常にくくりが大きいく
街や部屋などの空間を照らす照明などもありますが、
ライブハウスの照明は
舞台照明・ステージ照明といった枠になります。
ステージを照らすって具体的になにするの?
さて、ここからは
実際に照明さんがしていることを
お伝えしていきます。
まずは、
もし照明さんがいなかったらどうなるか?
を考えてみてください。
蛍光灯だけは付けれるとしましょう。
さあ、あなたは主催者として
ライブハウスの後ろで様子を見守っています。
いざ開演!
お客さんが入ってきました!
が。
蛍光灯のままですね。
ひとまずここは
老舗のラーメン屋さん的な情緒があるな
と前向きにとらえて
一旦そのまま進めていきましょう。
さあ、お客さんも入って
いよいよ本番のスタートです。
BGMがふっと消えて、
いざメンバーの登場です!!
え?蛍光灯?
メンバーが出てきました。
さあ、楽器を持って演奏開始です。
ドコドコドン、ジャ~ン!!
ここであなたならどんな映像を思い浮かべるでしょうか?
目つぶし(ミニブル)や白い光でドーン!
とメンバーのシルエットしか見えないくらい
後ろから光っているようなイメージを
思い浮かべた方も多いのではと思います。
それ以外でもいいのですが、
なんにしても、
照明さんがいないと
ずっと蛍光灯
になってしまうんです。
なんとなく照明さんがいる意味が
理解してもらえたでしょうか?
じゃあ、
だれでもいいからポチポチしてればなんとなくイイ感じになるのでしょうか?
そんなこともありません。
しっかりした照明さんがいて変わることは
といった点が
大きくことなるのではないでしょうか?
曲に合わせた場面転換やアクセント
もしあなたが好きなアーティストの曲なら、
曲のイメージは青色で、
イントロはこんな感じ、
サビは盛り上がってここでキメ!
Cメロの後はサビ2回あって
アウトロは2回しで最後ちょっと手前で終わり!
のように全体の雰囲気を理解していると思います。
なので、そういった場合は
ある程度アドリブでもなんとかなる場合もあります。
ただ、
照明さんも音楽は好きとはいえ、
1日5組でるとして5曲づつあれば25曲。
1か月20日やるとしても500曲です。
さすがにその全ての曲を
最初から最後まで知っているというのは
なかなか難しいでしょう。
ではどうするか?
そこで、
まずは事前に可能な限り全ての楽曲を聞きます。
そして、
独自の資料(音楽でいう楽譜のようなもの、キューシートなどと言われる)
を1曲づつ作り、
思い描く照明シーンを書き込み
リハーサルに望みます。
リハーサルや照明オーダーシート
で演者さんからの要望を組み込んで
ブラッシュアップしていきます。
そうすることにより、
どんな曲でもアーティストの意向に沿った
オペレートをすることができるんですね。
そして、ライブハウスでは同じ出演者さんが
その後も何度も出演することはよくあります。
その時にも、
すでに一度要望を入れ込んだ状態のまま
さらにブラッシュアップできるんですね。
15年ほどまえに僕が照明をやっていたときは、
基本的に感覚のみでその場その場でやっていましたが、
いい時はばっちりハマりますが、
曲を知らなかったりすると全然イメージ通りに
ならないことも結構ありました。
事前準備はとても大変でそうですが、
やはり演者さんのためを思ったら
土台がきっちりしていて常に最高を更新できる方が
演者さんも喜んでもらえることも多く、
結果的に照明のやりがいにもなるようです。
どのメンバーにも光が当たる
照明の当て方(シュート)を1組ごとに調整します。
出演者さん含め、多くの方が、
マイケル・ジャクソンかのごとく
『ステージに立てば、スポットが当たる』
と認識していると思います。
もちろん最終的にはそうなのですが、
それは
【しかるべき場所に立った時だけ】当たる
のです。
大きな会場では、
・スポットライト専属の照明スタッフ
・ムービングでほとんどの場所をカバー
などの手法がとれる場合もありますが、
いざライブハウス規模となると
基本的にはそんな予算もスペースもありません。
なので、
『出演者ごとに1人1人の立ち位置にシュートしなおす』
ということをやっているんです。
なので、もしあなたが
「一番キマッた顔ができるこの曲のこの部分で
自分だけ照らしてほしい」
と思っていたとしても、
照明さんに伝わっておらず、
あなたが通常の立ち位置とは別の場所で
それをやったとしても
「何も見えない」
ことになってしまいます。。
実際に演奏中の照明は
ほとんど後ろから照らされているので
メンバー本人たちは
お客さんにどういう風に見えているか
分かっていないことが多いです。
そういう意味でも
照明さんとのコミュニケーションは
大事ではないでしょうか?
お客さんを非現実の世界に導く
光と闇を使って空間を作り上げる中で、
「光」の部分の引き出しの多さが
照明スタッフの力量が試されるところでもあります。
・各灯体の色
・光量
・光の向きや形
・シーンの組み合わせ方
などのポイントを細かく調整するので、
彩り方は数えきれないほどあります。
また、その中でも、
光の形
を創り出すことで
幻想の世界に入り込んだり
爆発のような衝撃が走ったり
おどろおどろしい雰囲気に包まれたり
さまざまな効果を演出しています。
舞台や映画と違って、
演奏が30分~2時間以上もの時間を
場面転換や大道具などのないステージ上で
お客さんの心を演奏に入り込ませるために
いろいろとやっているんですね。
映画の1シーンのように
照明でも1つのシーンを作り
楽曲のストーリーを演出していっています。
まとめ
以上、
ライブハウスで働く人たちが、
それぞれ何をしているのかが分かる
お仕事紹介シリーズ第2回目は、
照明
についてお伝えしました。
照明さん次第で、
ステージの見た目がどんなに違ってくるか
イメージしてもらえたでしょうか?
では最後までご覧いただき本当にありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう♪
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